教員紹介

ACADEMICIAN

倉石 政彦 KURAISHI Masahiko

  • 医療技術学部 放射線学科
  • 教授

研究分野

診療放射線学(技師論・技術論)・診療放射線学教育学・医療倫理学

学位

修士(教育学)

大学院

保健科学研究科 保健科学専攻
特別研究指導教員

  • 博士前期課程

    放射線学領域

    放射線学特別研究/放射線教育学

    診療放射線技師の基礎教育および現任者教育に関する理論や研究方法を学び、質の高い診療放射線技術を提供するための教育や医療技術提供における課題について研究します。具体的には、対象に合わせた教育プログラムの開発、教育効果の測定尺度や診療放射線技術の評価尺度などの開発ならびにそれらの有効性に関する研究を行います。

研究や大学院進学についての質問・相談などを受付けています。

経歴

学歴
群馬県立福祉大学校放射線学科卒業(1976年)
放送大学教養学部(「自然の理解」専攻)卒業(1989年)
放送大学教養学部(「発達と教育」専攻)卒業(1995年)
明星大学大学院人文科学研究科修士課程修了(2006年)

診療放射線技師歴
静岡県厚生連清水厚生病院
木村病院
群馬大学医学部附属病院

職歴
群馬県立福祉大学校 非常勤講師(1980年~1995年)
群馬県立医療短期大学診療放射線学科 専任講師(1993年~2005年)
東洋公衆衛生学院 非常勤講師(1995年~)
群馬県立県民健康科学大学診療放射線学部 専任准教授(2005年~2017年)
放送大学大学院 非常勤准教授 (2007年~2009年)
群馬県立県民健康科学大学大学院 専任准教授(2009年~2017年)
群馬パース大学医療技術学部放射線学科・同大学大学院 専任教授(2017年~)

研究内容

診療放射線技師という職の専門性、診療放射線技術の質について研究しています。診療放射線技師の仕事が機器・装置の操作に終始するのであれば、たとえそれが高度な理工学的知識・技術を必要とするものであったとしても、医療専門職ではないでしょう。これらを考えるときに関連する領域の医療倫理・職業倫理も外せません。同職者間、同業者間の問題、対クライアントの問題など、考えなければならない課題は沢山あります。
また、診療放射線技師教育を持続的に再生産できる教育研究者の養成についても研究しています。

研究実績詳細

【論文】
(1)胃エックス線検査における技師読影教育の重要性:萩原・倉石,群馬県立医療短期大学紀要第9巻,39-47,2001年3月.
(2)診療放射線技師養成所学校における「設置の趣旨」による教育課程についての研究(修士研究の一部):倉石,教育学研究(明星大学通信制大学院研究紀要)第6巻,71-81,2006年8月.
(3)認定技師制度5年目を迎えて:萩原・倉石・社浦,日本消化器がん検診学会雑誌,第44巻5号,87-96,2006年10月.
(4)群馬県における診療放射線学教育の変遷-県立診療エックス線技師養成所から県立県民健康科学大学診療放射線学部へ-:五十嵐・星野・倉石・他,診療放射線学教育学,第1巻第1号,17-22,2008年3月.
(5)胃エックス線検査の現場から診療放射線技師養成制度に期待するもの:萩原・倉石,診療放射線学教育学,第1巻第1号,37-46,2008年3月.
(6)わが国における初年次教育の現状と診療放射線学教育:五十嵐・倉石・五十嵐・他,診療放射線学教育学,第2巻第1号,89-101,2010年3月.
(7)放射線診療と小児の健康に関わる調査研究-大規模追跡調査に向けた予備調査の結果から-(厚生労働省班研究の一部):大竹・倉石・武井・他,診療放射線学教育学,第3巻第1号,89-101,2013年5月.

その他

  • 【主な学会活動】

    大学教育学会
    高等教育質保証学会
    日本診療放射線学教育学会
    日本医学物理学会
    環境放射能除染学会

  • 【主な著書】

    【著書】
    (1)スウェーデン人夫妻が語る 福祉の国スウェーデン:編著,群馬県立医療短期大学同窓会,1997年12月.
    (2)医用放射線辞典(第4版):共著(主に放射線治療関連用語担当),共立出版株式会社,2007年1月.
    (3)スマート・デバイスを用いた医療実践及び教育活用
    (4)放射線計測学(診療放射線技師スリム・ベーシック):共著(「放射線の計測装置」p.171-188単著),メジカルビュー社,2009年8月.

メッセージ

私は、高校までは数学、技師学校では物理が好きで、診療放射線技師として働き始めてからは画像工学や放射線治療について研究していました。これらの研究を続けるつもりで大学教員になりましたが、そんなことより病院に来る人たちの役に立つことを考えたくなりました。今は、もう少し広く、放射線に関する知識や技術を社会の役に立てられないか考えています。 診療放射線技師になるために数学や物理は必要かもしれませんが、先ずは医療人。知識や技術の蓄積・研鑽に加え、心の涵養にも時間をかけてください。

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