生体分子 平野 久

ご挨拶

 2018年(平成30年)4月の群馬パース大学大学院博士後期課程の開設に伴い、私たちの研究室が設置されました。これまでの研究室では、ごく微量のタンパク質を効率的に、かつ大規模に解析できるよう、試料調製、質量分析、データ解析技術の開発と体系化を進めてきました。そして、開発された技術を利用して新規な機能を有するいくつかの重要なタンパク質を発見しました。また、タンパク質のリン酸化、アセチル化、ミリストイル化などの翻訳後修飾の機能を明らかにしました。一方、卵巣がん、肺腺がん、前立腺がん、川崎病などの疾患に関連するタンパク質を見いだし、それらの診断マーカーとしての有用性を検証する研究を行いました。卵巣明細胞がんの診断マーカー開発研究では、診断マーカー候補タンパク質を発見し、大規模な臨床検証によって、診断マーカーとしての有用性を確認することができました。現在、このマーカーに対する検査薬の基本性能試験が進んでいます。

 私たちは、疾患の原因となるタンパク質の検出、診断マーカーとなるタンパク質の探索を行うことができる拠点を群馬パース大学に創りたいと考えています。そして、そこで大学、研究機関、企業の研究者、そして、学生のみなさんと一緒に研究を進めていきたいと思います。

 疾患に関連するタンパク質の解析に関心をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちの研究室をお訪ね下さい。

群馬パース大学大学院 保健科学研究科 医療科学領域 教授 平野久


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