Voice現場で活躍する先輩たち
臨床検査技師
大津 愛莉さん
- 群馬中央病院勤務
- 検査技術学科
2017年3月卒業

現在の病院に入職してからは実務経験を積み、念願の胚培養士の資格を取得し、不妊で悩んでいる患者さんの手助けをしています。
生殖医療で行われる顕微授精や体外受精では、体外に取り出した卵子を精子と受精させて再び体内に戻します。この時、体外で卵子や精子の培養や管理を行うのが胚培養士としての仕事で、その他にも受精卵や精子の凍結保存などを行います。
生殖医療は生命の誕生に関係しているため、万が一のミスも許されません。受精卵を培養する過程はとても繊細で、命の源をお預かりしているという責任が重大です。患者さんの精子や卵子を体外に取り出し、顕微鏡を長時間覗くことから、集中力を切らさないことが大切になってきます。常に細心の注意を払いながらの業務になり、緊張感やプレッシャーを日々感じる仕事になりますが、患者さんが生殖医療をきっかけに妊娠されたときに医師や看護師と一緒になって喜び合えるその瞬間が大きなやりがいとなっています。
今後は生殖全般に悩みを抱える方に対して、情報提供やカウンセリングまで行えるよう、生殖医療コーディネーターという資格の取得を目指してスキルアップをしていきたいと思います。
臨床検査技師
唐木 望さん
- 富士フイルム和光純薬
株式会社勤務 - 検査技術学科
2017年3月卒業 - 群馬パース大学大学院
博士前期課程
2019年3月修了

大学に入学した頃は臨床検査技師として病院に勤めようと思っていましたが、臨床検査技師の国家試験の勉強や実習を行う中で、もっと研究がしたいと考え、大学院への進学を決めました。博士前期課程では、研究をしながら検査技術学科の助手として働き、自分が学んできた知識を学生に教える機会を設けていただきました。 学生に教えるという責任感は大きく、大変やりがいを感じることができましたし、自分自身の成長にも繋がったと思います。この経験から、色々な人と関わり合いながら、検査技師の免許が活かせる仕事がしたいと思い、試薬メーカーの営業職を目指しました。
現在は営業として、臨床検査技師の知識をもとに、担当する施設の検査室に伺い、検査試薬の使用状況の確認や、新しい試薬のPR活動、臨床検査技師への情報提供を行っています。自社製品の拡販という目標はもちろんあります。しかしその中でも、営業する相手が臨床検査技師でも、自分が働く目的には患者さんがいること、そして、自分たちの知識や技術が患者さんに還元されていることを忘れないよう日々、心掛けています。