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保健師は、保健指導を業とする看護専門職の1つです。保健師は、赤ちゃんからお年寄り、健康な人から疾患を持つ人まで様々な年代、健康レベルの人を対象とし、人々が地域の中で、家族や近隣の人々と共に健康な生活を送れるようサポートします。個人のみならず、特定の集団もしくは地域の人々全体に焦点を当て、健康の保持増進に向けた活動を行います。
主な職場は、保健所、市町村保健センター、病院、企業等です。
近年では、国際協力機構(JICA)や非政府組織(NGO)等に所属し、開発途上国や医療の普及が十分でない国や地域で母子保健活動や感染症対策、衛生教育等の国際的な地域看護活動を行う保健師もおり、活躍の場は広まっています。
※保健センターでの1日の流れの一例です。
ミーティング、E-mailの確認、回覧物に目を通す
乳児訪問準備、訪問
記録と報告
認知症高齢者の困難事例に関する関係機関とのケース会議、議事録作成
1歳6ヶ月健康診査会場準備
休憩
1歳6ヶ月健康診査
健診事後のカンファレンス
活動報告書の作成、健診未受診者への連絡
翌日以降の事業の準備、調整
終業
就職難と言われて久しいですが、看護職についても同じことが言えるのでしょうか?
看護職に就くには国家試験に合格しなければならないので誰でも就ける訳ではありませんが、超高齢社会に突入している日本の現状を考えると、看護職の需要は高いまま推移すると言えます。本学の2018年度保健師の求人件数は、96件です。このことからも、需要の高さが伺えるでしょう。
保健師の新卒基本月収は21万円程度です。これは群馬県の行政職での目安です。給与は勤務母体により異なり、行政職では勤務する都道府県市町村が規定する俸給表により給与が支給されます。民間企業等ではその企業が規定する給与体系で給与が支給されます。
※・・・2019年度国家試験合格率。本学の合格率は2020年3月卒業生実績。
保健師は、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層かつ、健康な人から疾患を持つ人まで、様々な健康レベルの方たちを対象にするため、人と接することが好きで、どんな人とも気軽にコミュニケーションが取れることが求められます。また、対象者の周囲の関係者と連携、協同して支援にあたらなければならないことから、普段から周りの人と良好な人間関係を成立、維持できる人間性、リーダーシップが求められます。さらに自分の健康問題に気づいていない方や、支援を必要と感じていない方にもアプローチする必要があるため、だれにでも受け入れられる礼儀正しい態度や、例え相手に受け入れられなくても諦めない根気強さや、相手を行動変容に導くための医学や健康にとどまらない幅広い知識と広い視野が求められます。また、これらの状況に適応できるためには、自分自身が健康的な生活を実践できることが求められます。
保健師になるために