生体分子 木村 鮎子

ご挨拶

 私たちの研究室は、2018年に群馬パース大学大学院博士後期課程の開設に伴って発足したばかりの新しい研究室です。当研究室では、生体内でのタンパク質のダイナミックな機能調節機構に関わるタンパク質間相互作用や翻訳後修飾などに着目し、質量分析や電気泳動、培養細胞を用いた様々な生化学的解析手法などを用いて、その分子機構や疾患との関わりを明らかにするための研究に取り組んでいます。現在はまだ少人数の研究室ですが、これまでに培ってきたタンパク質解析技術と、高感度なOrbitrap型質量分析計を最大限に活かして、大規模な研究室にひけを取らない独創的な研究を進めていきたいと考えています。加えて、2019年に設立された当学付属研究所先端医療科学研究センターとの連携体制も整いつつあり、次世代シーケンサーを用いた大規模遺伝子配列解析とタンパク質質量分析とを組み合わせたプロテオゲノミクス研究にも取り組んでいきたいと考えています。タンパク質の多彩な機能発現に関わる翻訳後修飾、タンパク質間相互作用の研究や、疾患プロテオーム研究に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談下さい。解明が進んでいるようで実は未知の部分の多いタンパク質研究の世界を、一緒に冒険してみませんか?

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