PAZグループである群馬パース病院に見学研修に行きます。臨床検査技師の仕事を間近で見学することで、将来像を描きながら勉学に励むことを目的とし、臨床検査技師が実際に使用する医療機器に触れたりします。
- 修業年限
- 4年
- 定員
- 60名
検査技術学科で
取得できる資格
学科の特徴Feature
群馬パース大学の
検査技術学科ってどんな学科?

診療サポートができる臨床検査技師の育成
『臨床検査解析学(Reversed CPC)』や『ピットフォール解析学』、『電気泳動分析病態解析学』を開講し、病態と各種検査項目との関連性を学びます。検査値の個々の異常から、患者さんの状態を把握できるようになり、さらには検査項目を組み合わせて考えることにより、各種病態を推測できる”謎解き技術”を学ぶことができます。

生殖医療技術学を開講
近年、体外受精などの生殖医療分野で臨床検査技師が臨床エンブリオロジスト(胚培養士)として活躍していることもあり、本学では全国的にも珍しい『生殖医療技術学』という科目を開講しています。受精卵(胚)発生のメカニズムを基礎学問として学び、顕微授精などの実践技術を習得します。なお、臨床エンブリオロジストを目指す学生は毎年2・3名程います。

遺伝子分析科学認定士を目指せる
「一級遺伝子分析科学認定士」の資格を所有している専任教員による指導で、臨床検査の領域だけでなく、法医学領域や農林畜産領域など幅広い分野で活用できる「遺伝子分析科学認定士」を在学中に目指すことができます。

最新機器を備えた実験室
質量分析計、フローサイトメーター、顕微授精装置やリアルタイムPCR装置など、最新分析機器を各実験室に装備しています。これらの機器を用い、生体分子解析学、病原体遺伝子解析学、細胞機能解析学ならびに生殖補助技術学における最新の検査解析技術を修得し、科学的エビデンスに基づいた実習・研究を行うことができます。

1 年次から始まる国家試験対策
1・2年次では、小テスト形式で国家試験の過去問題を出題し、復習と国家試験問題形式に触れる機会を設けています。3・4年次では、専門科目相互のつながりや基本的重要項目を整理することで、国家試験対策と学内模擬試験、全国模擬試験結果による個別指導と補講を行っています。

担任・副担任およびゼミ担当教員による個別面談と指導
各学年の成績や学習態度等を学科全体で把握し、成績が低迷した学生に対しては担任と副担任が面談と指導を行っています。4年次には、ゼミ担当教員や国家試験対策委員による面談、指導を行い、国家試験と就職をサポートしています。また、学習面だけでなく健康管理や生活習慣など多角的な視点からの指導も行っています。
4年間の学びLearning
検査データから病態を推測する「臨床検査解析学(Reversed CPC)Ⅰ・Ⅱ」や
「電気泳動分析病態解析学」などの特徴ある科目、さらに、
生殖医療分野で臨床検査技師が臨床エンブリオロジストとして活躍をしていることから、
全国的にも珍しい「生殖医療技術学」という科目を開講しています。
学科教育目標
- 建学の精神に基づいた幅広い教養と
高い倫理観及び使命感を備えた人材の育成 - 生命科学や検査技術学を生かした分野で
貢献できる人材の育成 - 科学的根拠に基づく適切な判断能力と
問題解決能力を持つ人材の育成 - 検査値から病態を推測し
診療支援ができる人材の育成
学びの流れ
1年次
2年次
3年次
4年次
-
職業意識を育てる
社会人として豊かな教養を身につけ、臨床検査技師としての基礎知識を学び、職業意識を育てます。
学び紹介
病院見学
医動物学
臨床検査技師としての専門基礎知識を学ぶことを目的とし、人体の健康に病害を与える寄生虫について、分類、形態、生活史、病害、診断法、感染予防法などを学びます。
検査技術学科の学生
下山 夢結さん(2019年4月入学)
高校生の時、大学の先生は堅苦しいイメージがありましたが、Pazの先生はみんなアットホームで、お父さんやお母さんみたいに何でも相談できる存在です。他学科との合同科目も開講されていて、色々な医療職を目指す学生と一緒に学べることもPazの魅力だと思います。
1週間のスケジュール
※赤…必修科目、黒…選択科目
-
専門知識と
技術を学ぶさまざまな疾患や病態に沿った臨床検査を実践するために、専門知識と技術を学びます。
学び紹介
臨床検査学総論実習
臨床検査技師としての自覚を持ち、基本的な検査技術を習得します。例えば採血模型を用いた採血のトレーニングをしたり、教員の血液を採取し、採血管による血液凝固の違いや血漿と血清の違いなどについて学習したりします。
生殖医療技術学
生殖医療現場で行われている不妊治療に対する理解度を深める授業で、臨床応用の現況を知ることを目的として生殖補助医療技術を学びます。卵子、精子の発生学や受精卵(胚)の分割状況を理解し、子宮内に移植した後、着床のメカニズムを学習します。
検査技術学科の学生
石坂 美空さん(2018年4月入学)
1年次は教養科目が多く、生物など高校で学習したことを活かした授業が多かったのですが、2年次なるとより専門的な授業が多くなり、少し臨床検査技師に近づいたように思えました。先生が定期的に面談する機会を作ってくれるので、自分の将来の夢ついて気軽に相談でき、安心して学生生活が送れています。
1週間のスケジュール
※赤…必修科目、黒…選択科目
-
知識・技術の
レベルアップ実践的な知識と技術を系統的に学ぶことによって、よりハイレベルな専門知識と技術を身につけます。
学び紹介
遺伝子検査学実習
遺伝子関連検査に必要な3つのステップ(1核酸抽出、2増幅、3検出)について、それぞれの過程での基本的な操作を学び、遺伝子関連検査で使用する機器・器具類の基本的な取り扱いを理解します。例えば口からのDNA抽出したり染色体解析などを行います。
微生物検査学実習
実践的かつ体系的な病原体の検査診断技術を習得します。主要な病原ウイルスや細菌の分離、培養、検出および染色法などの基本的技術を取得するだけでなく、PCR法を主体としたウイルス遺伝子・細菌毒素遺伝子検出法を理解します。また、病原体に対する適切な感染防御策、消毒・滅菌処理方法も習得します。
臨床化学検査学実習
病気になった時、体内では蛋白質や電解質などの様々な成分に変化が生じます。例えば、肺炎にかかった時にCRPという成分が増加したり、肝臓疾患でALTと呼ばれる成分が増加するなど、健康な状態と比べて体内の各種成分に明らかな変化が生じます。臨床化学検査実習では、このように病気により生じた体内成分の変化を化学的な手法により解析するための知識や技術を習得します。
病理細胞検査学実習
患者から摘出した腫瘍の良悪性は、顕微鏡で組織を検査しなければわかりません。病理検査は、腫瘍などを標本にして、顕微鏡で確定診断することです。病理細胞検査学実習では、病理標本の作製法や特殊な染色法の技術を習得します。また、顕微鏡を用いて、疾患の細胞・組織学的特徴を学びます。
検査技術学科の学生
駒木根 翔太さん(2017年4月入学)
3年次の学内実習では、1・2年次での知識があらゆるところで結びつくことがわかりました。「臨床検査学Ⅰ」の授業では血液、尿などのあらゆる検査値から病態を推測するので、謎解きをしているようでした。親元を離れることで、初めてのことも多く、入学当初は不安でしたが、グループワークの授業やサークルを通してたくさん友達に恵まれ、また先生がとても面倒見がよいので、充実した大学生活が送れています。
1週間のスケジュール
※赤…必修科目、黒…選択科目
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4年間のまとめ
臨床検査の現場を実際に経験する「臨地実習」、研究の重要性を考える「卒業研究」を通して、検査技術分野の役割を学び、研究能力を育てます。
臨地実習
臨地実習(8週間)
実習施設
群馬大学医学部附属病院/群馬県立心臓血管センター/公立館林厚生病院/公立藤岡総合病院/公立富岡総合病院/伊勢崎市民病院/前橋赤十字病院/群馬県健康づくり財団/群馬中央病院/群馬県済生会前橋病院/高崎総合医療センター/群馬パース病院/桐生厚生総合病院/渋川医療センター/利根中央病院/鶴谷病院東北大学病院/筑波大学附属病院/自治医科大学附属病院/栃木県済生会宇都宮病院/佐野厚生総合病院/足利赤十字病院/埼玉県済生会川口総合病院/上尾中央総合病院/東京大学医学部附属病院/新潟県立中央病院/信州大学医学部附属病院/佐久総合病院/佐久医療センター/長野市民病院/長野中央病院/南長野医療センター 篠ノ井総合病院/静岡厚生病院※2020年度予定施設学び紹介
卒業研究発表会
毎年、検査技術学科では4年生がゼミ単位で卒業研究を実施し、研究の結果を発表する場を設けています。それぞれのゼミが研究の成果を発表し、質疑応答を行うことで研究を深めることができます。
国家試験団結式
国家試験受験に向けての団結式を行い、学長、学科長、教員、3年生からの激励メッセージや、合格祈願の鉛筆などが送られます。笑顔に溢れる結団式で、4年生は緊張もほぐれつつ、より一層国家試験へ向けて気合いが入ります。
開講科目Curriculum
専門
科目群専門基礎
科目群共通基盤
科目群教養
科目群
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専門科目群は臨床検査技師の高度な専門知識・技術を習得する科目群です。
目標- 多様な疾病、病態に沿った臨床検査を実践する上で必要となる専門知識と技術を養い、国家資格取得後、直ちに臨床現場で診療支援ができる能力の育成をめざします。
臨床病態解析検査学生体機能検査学検査総合管理学病因・生体防御検査学生物化学分析検査学形態・病態検査学臨地実習卒業研究※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
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専門基礎科目群は専門教育の基礎となる科目群です。
目標- 臨床検査技師としての基礎となる専門知識、及び保健・医療に携わるものとして共通理解をしておくべき知識を習得します。
人体の構造と機能健康と医療と社会※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
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共通基盤科目群は、保健科学部に共通する学習の基盤を形成し、
チーム医療の担い手としての基礎的な能力を習得するための科目群です。目標- 高等学校教育から大学教育へ円滑な転換を図る。
- 将来、チーム医療を担う一員としての態度を養う。
- 他の医療従事者との協働に必要な問題解決能力やコミュニケーション能力を育成する。
大学の学びの基盤※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
-
教養科目群は、人間に対する幅広く深い理解や関心、社会とその仕組み及び
社会生活に関する見識、社会人としてのコミュニケーション能力、
情報対応力などの社会的能力、専門教育の基礎となる学習能力、
科学的思考・判断力、主体的姿勢を育てることを目標とする科目群です。目標- 人間に関する幅広い知識を習得し、理解や関心を育てる。
- 社会と社会生活に関する見識、社会人としての判断力、コミュニケーション能力など、社会的能力を育てる。
- 専門教育の基礎となる学習能力、科学的思考、判断力、主体的姿勢を育てる。
人と社会及び自然の理解情報と言語の理解※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
臨床病態解析検査学
臨床症状や検査値を判読し患者の病状を推測できるように学ぶ科目
異常データを適切に判読・対処できるように学ぶ科目
電気泳動分析により病態解析などの診療支援ができるように学ぶ科目
生体機能検査学
生体における循環器系・呼吸器系・神経系におけるメカニズムとその機能の生理学的検査法、ならびに超音波検査やMRIなどの画像検査に関する知識と技術を学び、検査結果と臨床診断との関連を学ぶ科目
生体情報の物理的・工学的特性と医用機器の内部構造や動作原理を理解し、機器の特徴と利用技術・安全対策を学ぶ科目
検査総合管理学
臨床検査の専門分野の知識を統合し、様々な疾患と臨床検査法・臨床検査データの読み方をより深く学ぶ科目
臨床検査を含む医療の基本的な法規を学ぶ科目
質の高い医療を提供するために必要な医療システムと安全対策の基本的知識を理解するために学ぶ科目
情報科学を理解するために必要なコンピュータの基礎知識、情報通信、情報処理システムを学ぶ科目
医療現場における安全管理対策や感染管理対策に関する知識と安全な検体採取技術を学ぶ科目
病因・生体防御検査学
生体における免疫応答システムと関連づけながら、感染症・アレルギー・輸血などの検査に必要な知識と技術を学ぶ科目
細菌やウイルスなどの病原微生物の特徴や検査法、及びその同定法、薬剤感受性に関する理論と実践的技術を学ぶ科目
生物化学分析検査学
臨床検査に関わる機器を安全に使用するための基礎的知識を学ぶ科目
血清や尿などの体液成分の化学的・生物学的分析法や、その意義、疾患との関連性を学ぶ科目
健康食品管理について学ぶ科目
遺伝子検査の基本となる技術の原理・理論・応用、及び遺伝情報の倫理的取り扱いについて学ぶ科目
高度な遺伝子工学に関する知識と技術を学ぶ科目
放射性同位元素(RI)に関する基礎知識、放射線の性質、測定、安全取り扱いや使用に関する管理、影響、検査法について学ぶ科目
形態・病態検査学
血液成分の化学的・形態学的分析法や、血液異常と疾患との関連性を学ぶ科目
肉眼的あるいは微視的に臓器・組織・細胞などの形態をとらえつつ、その構造や機能の変化を学ぶ科目
寄生虫とその検査法を学ぶ科目
両配偶子の発生、受精及び受精卵(胚)発生のメカニズムや実践技術を学ぶ科目
臨地実習
臨床検査の現場を実際に経験し、臨床検査技師として不可欠な臨床検査の基本的な実践技術を経験し、検体採取から結果報告までの一連の業務の流れを認識します。また、臨床に提供する臨床検査情報の意義、精度管理の必要性、さらには検査研究の重要さを認識するために、疾患に対して興味を持ち、提供する検査情報から病態解析へのアプローチを身につけ、医学・医療の専門職そして医療チームの一員として、医療の中における臨床検査及び臨床検査技師の役割と責任を知ることができます。
卒業研究
教員の指導の下で卒業研究のテーマを設定し、研究目的や方法などを決め、実際に実験または調査を行い、得られた結果を考察します。これらの過程を通して、創造的な研究を行う能力を養成します。研究指導は研究グループごとに分かれて行い、定期的に研究の進捗状況の報告と、その後の研究計画などをディスカッションして研究を推進していきます。詳細な研究記録をもとに、その成果をまとめ、卒業研究発表会にてグループ単位で発表を行います。
人体の構造と機能
人体の構造と機能を学ぶ科目
人体を構成する化学的組成や体内で起こる化学反応を学ぶ科目
健康と医療と社会
医学・医療と臨床検査技術の基礎を学び、疾病の成因を系統的に理解・把握する科目
予防医学と臨床検査の関連ならびに疫学的分析方法の理論と技術を学ぶ科目
病気の治療や予防を目的に使用される薬剤に対する一般知識を学ぶ科目
様々な疾患・病態の成り立ちや特徴を理解するために学ぶ科目
医療チームの中での理学療法活動を理解するために学ぶ科目
ストレスや病が身体にどのような影響を及ぼし、病を患ったヒトの心理的な動きやその対処方法を学ぶ科目
保健・医療・福祉の各種制度や、地域医療の実態などを幅広く理解するために学ぶ科目
生体情報の物理的・工学的特性と医用機器の内部構造や動作原理を理解するために学ぶ科目
医療実務上必要となる高度な統計処理技法を学ぶ科目
国際的な視野で保健・医療・福祉問題を考える視点を養うための科目
大学の学びの基盤
大学教育に必要なスキルの学習を通して、大学生としての学習・生活を確立すると同時に、専門分野に必要な能力を形成し、専門に対する興味・関心を深める科目
チーム医療の担い手としての力を培うための科目
人と社会及び自然の理解
【心身の発達】発達・行動・心理の各側面から、人間、身体、健康に関する理解を深める科目
【思想及び表現】人間が創造した様々な考え方や表現を学び、人間に対する理解を深める科目
【人間と生活及び社会のしくみ】人間が生きるための土台である生活と人間を取りまく社会に対する見識を広げ、社会への関心、理解を深める科目
【自然の原理及び環境】自然科学や自然環境、人間が創り出した環境についての知識、理解、関心を深める科目
情報と言語の理解
【英語】英語を通して、コミュニケーション力を培い、文化的視野を広げ、他者理解を深める科目
【初修外国語】英語以外の外国語を通して、コミュニケーション力を培い、文化的視野を広げ、他者理解を深める科目
【情報】情報に関する処理方法とモラル、マナーを学ぶことを通して、情報に対する正しい対処法を理解し、深める科目
実習室Facility



形態系実習室
血液や細胞、組織についての形態検査や検査技術を学ぶ実習室です。具体的には、尿一般検査、血液検査、病理細胞検査、輸血検査、医動物検査などの実習を行います。

微生物学実習室
細菌やウイルスなどの微生物について滅菌・消毒操作法や鑑別・同定法を学ぶ実習室です。具体的には、微生物検査、染色・培地の作製法、菌の同定試験、薬剤感受性試験などの実習を行います。

生理学実習室
生体からの生理機能情報を収集することを学ぶ実習室です。具体的には、心電図検査、肺機能検査、脳波検査、筋電図検査及び超音波検査による画像解析などの実習を行います。

分析化学実習室
生体試料の成分について分析することを学ぶ実習室です。具体的には、臨床化学検査・遺伝子検査・免疫血清検査などの実習を行います。
キャリア・就職Career Support

卒業生就職率
高い就職率を支える
サポート体制
- 就職に関する悩み・不安を解消キャリアサポートセンター
- 学科教員による個別指導
- 求人票の検索が可能WEBポータルシステム
- キャリア関連のイベント大学独自開催
就職・キャリア支援スケジュール※2019年実績
- 1年次
- 就職ガイダンス、就職対策講座
- 2年次
- 就職ガイダンス、進路相談会
- 3年次
- 就職ガイダンス、就職対策講座、進路相談会、みだしなみ講座
- 4年次
- 就職ガイダンス、就職対策講座、公務員対策講座