看護の対象となる人々の生活を整えるための基礎知識、基本看護技術を学びます。入浴の介助方法、全身の清拭や洗髪の援助方法、療養環境を整えるベッドメイキング方法、食事介助方法、排せつ援助方法などを習得します。
- 修業年限
- 4年
- 定員
- 80名
看護学科で
取得できる資格
- 看護師保健師助産師の国家資格が目指せます。
- 看護師国家試験受験資格
- 保健師国家試験受験資格(選択制・所定科目の履修が必須)
- 第1種衛生管理者免許(申請により取得)
- 養護教諭2種免許(取得単位に応じて、申請により取得)
- 助産師国家試験受験資格(選択制・所定科目の履修が必須)
職業について詳しく学ぼう
学科の特徴Feature
群馬パース大学の
看護学科ってどんな学科?

講義、演習、実習を通して得られる看護実践力
講義で看護の理論や専門知識、演習で基本技術を習得し、臨地実習で学びを深めていくことで科学的根拠に基づいた判断力と看護実践力を身に付けます。また、授業や課外活動での豊富な経験を通して看護職としての態度や倫理観についても学ぶことができます。

自ら考え、学ぶ力を育む
授業
1年次から問題解決型授業を行い、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力の向上を図っています。グループワークや演習などのアクティブ・ラーニングを積極的に授業に取り入れており、「なぜ?」「どうして?」と考え、学び合う機会を多く設けています。

サポート体制
学年ごとに担任、学生個々にチューターの教員を配置しています。また、各領域の教員が専門の立場から、早期に問題を把握する仕組みをつくっています。学修意欲の低下や成績の低迷がみられる学生に対しては、科目担当教員による学習サポートと担当チューターによる学習面および生活面の相談により、重層的なサポート体制を整えています。

臨地実習における工夫
臨地実習前に複数の授業科目で模擬患者参加型の看護技術演習を実施しています。臨床の一場面を再現し、判断力・技術・マナーなど実際の現場で必要とされる看護実践力を総合的に確認してから、臨地実習に臨みます。また、各実習施設に担当教員が滞在し、実習指導担当者と指導内容の調整を行い、効果的な指導を行っています。

国家試験対策
○低学年から看護師国家試験模擬試験を行うなど、意識づけをしながら、担任、国家試験対策委員会およびチューターが連携してサポートしています。
○4年次では、国家試験対策講座を開講。模擬試験成績下位の学生に対しては少人数および個別の指導を行っています。
○4年次夏頃に卒業生を招き、効果的な勉強法についてのアドバイスを行うシンポジウム、個別相談を実施する機会を設け、受験に向けた意識の向上を図っています。

教育環境の工夫
オープンワークスペースが教員の研究室の目の前にあり、いつでも質問しやすい環境が整っています。また、看護学の参考書、国家試験関係資料等を配架しているため、学生は思い立ったときに調べたり、学生同士や学生と教員のディスカッションの際に活用したりしています。

助産師課程および
保健師課程の設置
助産師課程(選択制)、保健師課程(選択制)を設置しており、履修者は助産師国家試験、保健師国家試験それぞれの受験資格が得られます。3年次に助産師課程履修者(6名)、保健師課程履修者(20名)の選考を行います。
4年間の学びLearning
看護は、人々の健康生活を支援する活動で、人の命と向き合う仕事です。
大学4年間では、人体のしくみと働き、病気の成り立ち、健康生活の維持増進を支援する方法とシステム、
病気や障害のある人の療養と生活を支援する方法などを学びます。
講義、演習、実習を通して学習し、看護師、保健師、助産師の国家資格取得を目指します。
学科教育目標
- 生命の尊厳を認識し、個人の人格を尊重する豊かな人間性と高い見識の育成
- 看護の基本的知識・技術に基づき、
ヒューマン・ケアを実践できる能力の育成 - 保健・医療・福祉その他の領域との
協調性と調整能力の育成 - 看護の向上を目指し、
自己研鑽する能力の育成 - 看護を通して地域社会に主体的かつ
創造的に貢献できる能力の育成 - 国際社会に関心をもち、
貢献できるための基礎的な能力の育成
学びの流れ
1年次
2年次
3年次
4年次
-
看護の
入り口に立つ教養科目、専門基礎科目、看護学の概論を学ぶことによって、4年間の学習の基盤をつくり、主体的に取り組む姿勢を身につけます。
臨地実習
基礎看護学実習Ⅰ(1週間)
実習施設
群馬大学医学部附属病院※2020年度予定施設学び紹介
日常生活援助学演習
大学の学びー専門への誘いー
保健・医療・福祉に携わる看護職の機能と役割について学び、看護に対する興味・関心を深めます。グループワークを通し、看護職として必要なコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力・課題解決能力を育てます。
看護学科の学生
新堀 紗麗さん(2019年4月入学)
入学して初めての演習となる「日常生活援助学演習」のベットメイキングの授業では、自分が気にもしたことがなかった、小さなところまで気に掛ける必要があることを知り、大学入学前の看護師のイメージとのギャップを感じました。しかし、演習で自分が患者さん役になって、看護される側を実際に体験することで、患者さん目線に立って看護を行うことの大切さを知りました。
1週間のスケジュール
※赤…必修科目、黒…選択科目
-
演習で
技術を習得成人、老年、小児などの対象への看護の方法を学びます。1年次に学んだ基礎知識を基に、演習や実習を通して科学的思考を身につけ、看護の基礎的技術を習得します。
臨地実習
基礎看護学実習Ⅱ(2週間)
実習施設
高崎総合医療センター/公立藤岡総合病院/群馬中央病院/日高病院※2020年度予定施設学び紹介
看護援助学総合演習
患者さんに対して個別性のある看護援助ができるようになるために、設定された看護援助場面における安全安楽を考慮した適切な援助技術を学びます。ロールプレイング形式の発表をして、評価を受けることで学習を深めます。
成人看護学総論
成人各期の身体的・精神的・社会的特徴を理解し、看護支援のあり方を学びます。急激な健康破綻から回復を促す看護や慢性的な健康のゆらぎを調整する看護など、健康状態や健康レベルに応じた看護を提供できる能力を養います。
看護学科の学生
笠原 響さん(2018年4月入学)
2年次の授業では「治療援助学演習」の採血の演習が印象に残っています。実際に注射器を使うのは初めてのことで、とても緊張しましたが、上手く針が刺せた時は看護師に少し近づいたと感じた瞬間でした。実技試験では覚えることが多いため、授業の合間に実習室を使って、クラスの友達と一緒に練習をしました。助産師を目指しているので、春休みなどの休日や授業の合間を上手く使って勉強していきたいと思います。
1週間のスケジュール
※赤…必修科目、黒…選択科目
-
技術を
向上させる前期は技術演習やグループワークにより、対象に応じた看護を計画し、展開する方法を学びます。後期は臨地実習で実践力を高めます。
臨地実習
成人看護学慢性期・急性期実習(各3週間)、老年看護学実習(4週間)、
母性看護実習(2週間)、小児看護学実習(2週間)、
精神看護学実習(2週間)実習施設
群馬パース病院/高齢者施設/群馬県済生会前橋病院/渋川医療センター/前橋赤十字病院/群馬県立小児医療センター/保育所/原病院/横田マタニティーホスピタル※2020年度予定施設学び紹介
成人看護学演習
成人各期にあるさまざまな健康状態の対象者の特徴を理解し、看護上の問題を明確にし、看護援助を提供するための思考と技術を学びます。適切な看護援助技術を、正しい方法で実施できることを目的としています。
臨地実習オリエンテーション
円滑に臨地実習に臨めるように、事前にオリエンテーションを行い、実習のマナーや心構えなどを確認します。1人ひとりが患者さんに全力で向き合い、看護を実践するために取り組むべき課題を明確にしていきます。
看護学科の学生
進藤 歌月さん(2017年4月入学)
3年次後期から始まる臨地実習では、実際の患者さんと向き合うことで気づかされることがたくさんありました。学内での演習ではわからなかった技術の未熟さや知識不足が明確となり、自分自身、もっと努力しなければならないと痛感しました。しかし、先生が臨地実習先に滞在しているため、いつでも相談でき、実習がしやすい環境を作ってくださったことで、充実した実習期間を過ごすことができました。
1週間のスケジュール
※赤…必修科目、黒…選択科目
-
4年間のまとめ
在宅看護学実習、総合実習を通して4年間の学びを総まとめしていきます。さらに、卒業研究に取り組むことで、生涯にわたり、看護を探求していく力を身につけます。
臨地実習
在宅看護学実習(2週間)、総合実習(2週間)
実習施設
群馬大学医学部附属病院/日高病院/渋川医療センター/訪問看護ステーション※2020年度予定施設学び紹介
国家試験対策シンポジウム
毎年8月、本学看護学科の卒業生を招いて、国家試験対策としてシンポジウムを行っています。卒業生から4年生へ、国家試験の対策やアドバイス、具体的な勉強方法などを教える機会となっています。
総合実習
3年生までに習得した知識や技術を統合して、総合的な看護実践能力を高めるための実習を行います。
実習を通して計画的・継続的に看護を実践することの重要性を理解し、チームアプローチの方法や安全管理についても体験学習することで、看護専門職として質の高い看護を提供するための探求的姿勢を養います。
選択制
(4年次)
保健師や助産師を目指す
保健師や助産師を目指す学生は、4年次に通常のカリキュラムに加えて
それぞれ定められた科目を履修しなくてはいけません。選考は3年次に行います。
保健師課程(定員20名)
看護師と保健師の国家試験受験資格取得を目指す
- 4年次/前期
- 保健師になるために必要な公衆衛生看護学領域等の知識・技術を学びます。
- 4年次/後期
- 5週間の実習では、保健所やその管内市町村で地域の人たちの健康と生活に対する理解を深め、対象に応じた地域保健活動の展開方法を学びます。また、学校、事務所の実習を通して、養護教諭や産業保健師の役割を学びます。
助産師課程(定員6名)
看護師と助産師の国家試験受験資格取得を目指す
- 4年次/前期
- 助産師となるために必要な助産学領域の知識・技術を学びます。
- 4年次/後期
- 11週間の実習では10例の分娩を受け持ち、その介助を通して助産過程の展開を行います。前期に習得した助産学の知識・技術を統合して助産の実践能力を高めます。
開講科目Curriculum
専門
科目群専門基礎
科目群共通基盤
科目群教養
科目群
-
専門科目群は、科学的根拠に基づく看護を実践する能力を育成し、
看護職としての倫理観や探究心を涵養するための科目群です。目標- 看護学の基本となる、科学的根拠に基づいた専門的知識・技術を習得する。
- 看護師・保健師・助産師として望ましい態度や実践力、判断力を養う。
- 対象を尊重し、信頼に基づく援助関係を構築する能力を養う。
- 看護学における課題を見出し、科学的に探究する姿勢を養う。
基礎看護学成人看護学老年看護学小児看護学母性看護学精神看護学統合分野公衆衛生看護学助産学臨地実習研究※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
-
専門基礎科目群は、看護の対象とそれを取り巻く環境を
多面的に理解するための科目群です。目標- 人間の身体と心の仕組みについての理解を深める。
- 健康に関わる環境について様々な角度から洞察する力を養う。
- 人の健康を支援する様々な活動について理解を深める。
人体の構造と機能疾病の
成り立ちと回復の促進健康支援と社会保障制度※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
-
共通基盤科目群は、保健科学部に共通する学習の基盤を形成し、チーム医療の担い手としての基礎的な能力を習得するための科目群です。
目標- 高等学校教育から大学教育へ円滑な転換を図る。
- 将来、チーム医療を担う一員としての態度を養う。
- 他の医療従事者との協働に必要な問題解決能力やコミュニケーション能力を育成する。
大学の学びの基盤※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
-
教養科目群は、人間に対する幅広く深い理解や関心、社会とその仕組み及び
社会生活に関する見識、社会人としてのコミュニケーション能力、
情報対応力などの社会的能力、専門教育の基礎となる学習能力、
科学的思考・判断力、主体的姿勢を育てることを目標とする科目群です。目標- 人間に関する幅広い知識を習得し、理解や関心を育てる。
- 社会と社会生活に関する見識、社会人としての判断力、コミュニケーション能力など、社会的能力を育てる。
- 専門教育の基礎となる学習能力、科学的思考、判断力、主体的姿勢を育てる。
人と社会及び自然の理解情報と言語の理解※閲覧したい項目を押すと詳細が表示されます
基礎看護学
看護学の基礎となる理論や知識・技術を学ぶとともに、看護師としての望ましい態度や看護師の役割について理解する科目
成人看護学
成人期にある人とその家族の特徴を理解し、健康の維持・増進及び疾患の病期に応じた看護支援に必要な知識・技術・態度を学ぶ科目
老年看護学
老年期の特徴、老化に対応した看護について理解し、健康の維持・増進のための支援及び健康障害をもつ高齢者とその家族に対する看護に必要な知識・技術・態度を学ぶ科目
小児看護学
小児各期の特徴を理解し、小児の成長発達に応じた養護と健康障害をもつ小児とその家族に対する看護に必要な知識・技術・態度を学ぶ科目
母性看護学
母性の特徴を理解し、女性の一生を通じた健康の保持増進及び自己管理を支援する看護の役割を理解する科目
周産期に起こりうる健康問題と看護に必要な知識・技術・態度を学ぶ科目
精神看護学
こころの健康の維持・回復・増進に必要な知識・技術・態度を学修し、対象者のリカバリー(回復)を促進する看護について学ぶ科目
統合分野
在宅で提供する看護を理解し、基礎的な技術を身に付け、他職種と連携・協働する中での看護の役割を理解する科目
看護をマネジメントできる基礎的な知識・態度を学ぶ科目
災害各期における人々の健康課題、災害支援システム及び看護の役割を学ぶ科目
国際協力や国際看護の概念や意義、課題を理解し、国際社会における看護師の役割について学ぶ科目
公衆衛生看護学
人々の健康を社会的条件の中で捉え、地域で暮らす人々の健康の保持増進、疾病の予防、回復、社会復帰の過程を支援するための知識・態度を学ぶ科目
地域の健康課題を組織的な手法を用いて解決していく方法を学ぶ科目
助産学
妊娠・分娩・産褥・新生児期の診断(正常・異常)を理解し、母子の健康増進及び自立への援助・保健指導ができるための知識・技術・態度を学ぶ科目
助産師の活動や役割、ケアの安全保障に関わる法的知識と責任について学ぶ科目
臨地実習
臨床看護分野(基礎看護学実習Ⅰ、基礎看護学実習Ⅱ、成人看護学慢性期実習、成人看護学急性期実習、老年看護学実習、小児看護学実習、母性看護学実習、精神看護学実習)、統合分野(在宅看護学実習、総合実習)、公衆衛生看護学分野(公衆衛生看護学実習)及び助産学分野(助産学実習)で構成される。
※1 公衆衛生看護学実習は保健師課程履修者のみ
※2 助産学実習は助産師課程履修者のみ
研究
看護研究の意義と目的、方法についての概略を学ぶ「看護研究概説」を踏まえ、学生自ら関心ある研究テーマを選び、研究を実施することをとおして、4年間の学習の統合を図る科目。
人体の構造と機能疾病の成り立ちと回復の促進
人体の構造と機能を学ぶ科目
人体の構造・機能が常態を逸脱していく過程と、疾病の状態及び回復の過程を学ぶ科目
人の心の健康な発達と障害について学ぶ科目
健康支援と社会保障制度
人の健康に関わる個人及び環境要因について理解し、ヘルスプロモーションを推進していくための基礎を築く科目
人の健康を支える保健医療福祉に関する行政の仕組みとサービスについて学ぶ科目
関連領域で用いられる健康支援の方法を学ぶ科目
大学の学びの基盤
大学教育に必要なスキルの学習を通して、大学生としての学習・生活を確立すると同時に、専門分野に必要な能力を形成し、専門に対する興味・関心を深める科目
チーム医療の担い手としての力を培うための科目
人と社会及び自然の理解
【心身の発達】発達・行動・心理の各側面から、人間、身体、健康に関する理解を深める科目
【思想及び表現】人間が創造した様々な考え方や表現を学び、人間に対する理解を深める科目
【人間と生活及び社会のしくみ】人間が生きるための土台である生活と人間を取りまく社会に対する見識を広げ、社会への関心、理解を深める科目
【自然の原理及び環境】自然科学や自然環境、人間が創り出した環境についての知識、理解、関心を深める科目
情報と言語の理解
【英語】英語を通して、コミュニケーション力を培い、文化的視野を広げ、他者理解を深める科目
【初修外国語】英語以外の外国語を通して、コミュニケーション力を培い、文化的視野を広げ、他者理解を深める科目
【情報】情報に関する処理方法とモラル、マナーを学ぶことを通して、情報に対する正しい対処法を理解し、深める科目
実習室Facility


地域看護学助産学実習室
訪問看護や在宅看護、地域住民への家庭訪問、地域看護の活動を学習するための部屋です。また、助産過程の演習もこの実習室で行います。

演習室
手術前や手術後など、医療機器を付けられた患者モデルが設置された病室を再現した実習室です。

基礎・臨床看護学実習室
療養生活を安全で安楽に送れるように援助するための看護技術や、医療行為を行う上で必要な専門的学ぶことを目的した実習室です。ベッド、モデル人形、車椅子などが設置されており、講義で学習した演習を通して習得できるよう配慮しています。

基礎・臨床看護学実習室
母性看護学・小児看護方法論などの演習に使用します。赤ちゃんをお風呂にいれるための沐浴槽があります。赤ちゃんの抱っこの方法、おむつ交換、授乳、小児のバイタルサイン(体温、脈拍、呼吸、血圧)測定などの演習を行います。
キャリア・就職Career Support

卒業生就職率
高い就職率を支える
サポート体制
- 就職に関する悩み・不安を解消キャリアサポートセンター
- 学科教員による個別指導
- 求人票の検索が可能WEBポータルシステム
- キャリア関連のイベント大学独自開催
就職・キャリア支援スケジュール※2019年実績
- 1年次
- 進路相談会、就職ガイダンス、就職対策講座
- 2年次
- 進路相談会、就職ガイダンス
- 3年次
- 進路相談会、就職ガイダンス、就職対策講座、みだしなみ講座
- 4年次
- 進路相談会、就職ガイダンス、就職対策講座、公務員対策講座