本学科では、毎年恒例で4月に県内の研修施設(自然の家)を利用し、1泊2日で新入生宿泊研修を行っています。新入生同士や教員との交流を通してよい人間関係を作り、チームワークの大切さを学ぶこと、医療者としての振舞いを身につけること、勉学への意欲を高めることを目的としています。
- 修業年限
- 4年
- 定員
- 60名
理学療法学科で
取得できる資格
学科の特徴Feature
群馬パース大学の
理学療法学科ってどんな学科?


地域理学療法学を重点的に学習
地域貢献に繋がる活躍の場として在宅医療に携わる理学療法士が増えるなか、本学科では地域包括ケアシステムの実現に向けて、「地域理学療法」に関する授業数を増やしています。講義と演習でカリキュラムが構成され、実際に地域と関わる授業を開講し(地域在住高齢者との関わりや屋外環境の観察など)、地域リハビリテーション領域で活躍できる理学療法士を育成します。


国家試験全員合格を目指したサポート体制
国家試験対策は、独自の集団学習体制と個別指導体制で行っています。集団学習体制では、学習時期を3期に分け各期に応じた集団指導を行っており、グループワークでの相互学習を利用した国家試験対策講座を行います。その他にも、学生個人の能力に合わせた個別指導体制を取り入れ、毎年高い国家試験合格率を維持しています。


教員に質問がしやすく、自己学習がしやすい環境
教員がいる研究室のまわりに、開放感のあるオープンワークスペースと、少人数学習ができる演習室を7つ完備しています。この空間が、教員に質問しやすく、話を聞きやすい環境を生みだしています。学生同士や教員とのディスカッション、コミュニケーションを多く取り入れることにより、協働の意味やチームワークの大切さを学びます。
リハビリテーション学部の特徴
4年間の学びLearning
教育研究上の目的・養成する人材像
いかなる障害を持つ人に対しても、人としての尊厳と権利を認識できる真摯で柔軟な心を持ち、身体に障害を持つ対象者が自分らしく活動し、社会へ参加するという目的のために、多様で最新の理学療法の知識と技術を求め、それらを駆使して、運動や動作能力の向上を図ることができる人材養成を目指します。
急性期から回復期、維持期リハビリテーションにおいて活躍できるように、基本となる理学療法の知識と技術を幅広く学習し、多職種連携の中で実践し貢献できる能力を培うことを目指します。さらに、リハビリテーション分野にとどまらず、健康維持・増進に貢献できる力を養うことを教育目的とします。
学びの流れ
1年次
2年次
3年次
4年次
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希望をもって
学びをスタート社会人としてふさわしい人間性と教養を養い、理学療法の基礎を学びます。専門科目に慣れ、希望を持って学習していきます。
学び紹介
新入生宿泊研修
表面解剖学と触診法
解剖学を通して学んだ身体の部位や仕組みの知識を基に、自らの手や指を用いて、身体の表面から皮膚の下にある筋・腱・骨・関節などの形・大きさ・位置・状態・動きなどを観察、分析する技術を学びます。実際に、互いの身体で触診法を実践する中で、皮膚表面から触れた感覚の違いやその理由について学修し、その知識や技術を、2年次以降に学ぶ理学療法診断などへと発展させます。
-
気づく力を鍛える
理学療法の専門性を深めることで、科学的な見方や考え方が生まれます。
臨床実習
見学実習(1週間)
見学実習 2年次後期
学外実習1週間(2月)病院、施設で働く理学療法士の姿を見学することを通し、社会人・専門職としての基本的態度を養うこと、また見学機関における理学療法業務、理学療法士の役割、理学療法士の位置づけを理解していきます。学び紹介
基礎理学療法診断学演習
患者さんの問題を解決するためには、的確な診断が必要となります。また、理学療法士は様々な理学療法診断の結果を基に、治療のゴール(目標)を設定します。この授業では、診断技術の1つとして、人の動きの基となる筋力を診断する技術を学修します。実技では、実際の医療現場で行われている方法を互いの身体で実践する中で、患者さんの問題を分析するための技術や考え方を学びます。
物理療法学
医療機器や物理的な刺激(温熱・寒冷・光線・電気・水等)を用いた治療法の知識と技術を学びます。例えば水治療法、高周波療法、超音波療法などにおいて、原理や生理学的作用について、グループワークを用いて学習します。
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誇りをもって成長
理学療法の理論と技術を疾患別に学びます。実践で専門知識を身につけることにより、誇りをもって成長していきます。
臨床実習
評価学実習(4週間)
評価学実習 3年次後期
学外実習4週間(9~10月)理学療法評価について臨床実習指導者によるデモンストレーションや指導・監視の下、理学療法評価を実施していきます。実習後、学内での成果報告会に参加し、成果を公表するとともに実習を振り返り、経験症例の情報と理学療法技術における現在の到達レベルを集約していきます。地域理学療法実習 3年次後期
学外実習1週間(1月)地域理学療法学で学んだ知識や評価学実習での経験を踏まえ、地域理学療法の現場を実際に見聞し、地域包括システムの理念や理学療法士の役割について理解を深めていきます。 また、地域在住の方の生活を支援するために必要な理学療法や住環境整備・福祉機器や用具、多職種との連携、行政との関りについて実践を通して理解していきます。学び紹介
地域理学療法学・地域リハビリテーション学
高齢の方々や患者さんとその家族が住み慣れた地域で暮らしやすいよう支援する方法を学修します。具体的には、「老人保健施設」「訪問リハビリテーション」「通所リハビリテーションと通所介護」などでの理学療法について学びます。さらに、地域で生活する人たちの生活上の問題や課題を理解し、それらを解決するための方法や取り組みについて、グループワークを基に学修します。
生活環境学
高齢者や障害者がよりよい生活を営むことができるように、高齢者や障害者を取り巻く4つの環境(物理的環境・経済的環境・制度的環境・人的環境)の観点から、理学療法としての調整を行うために必要な方法論を学びます。
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羽ばたく力の培い
病院での臨床実習によって、理想の理学療法士として社会に羽ばたける力を身につけます。
臨床実習
総合臨床実習(14週間)
総合臨床実習Ⅰ 4年次前期
学外実習7週間(4~5月)
総合臨床実習Ⅱ 4年次前期
学外実習7週間(6~7月)基本的理学療法に必要な技術の全てにおいて、見学・模倣(協同参加)していきます。また、医療チームの一員としてその役割や責務を体験し、理解も行っていきます。学び紹介
卒業研究発表会
4年次に提出する卒業研究の研究成果を発表します。ゼミナールでの研究をもとに、発表用資料を作成し発表を行うことを通じて、自らの知識や意見を第三者に分かりやすく説明し、理解させる能力を養います。
臨床実習発表会
14週間の病院での長期実習(総合臨床実習)を終えた学生たちが実習で得た経験を発表する報告会です。関与した患者様の症例に関して、収集した情報や評価した内容をもとに、自分の意見と今後の目標を交え発表を行います。
開講科目Curriculum
専門
科目群専門基礎
科目群教養科目群・
共通基盤科目群
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専門科目群は、『基礎理学療法学』、『理学療法管理学』、『理学療法評価学』、『理学療法治療学』、『地域理学療法学』、及び『臨床実習』の6区分から構成します。
基礎理学療法学
教養科目群、共通基盤科目群、及び専門基礎科目群の学びとともに1年次の「理学療法概論」や「障害と理学療法」を中心に系統的に配置しています。加えて、理学療法科学の探求を目的に3年次には「理学療法研究論」、4年次には選択科目として「卒業研究」を配置し、問題解決のための調査・検討・分析方法の基礎を教育します。理学療法管理学
理学療法の質の保証、及び理学療法提供システムを理解するために「理学療法管理学」を3年次の必修科目としています。理学療法評価学
「理学療法診断学」を1年次に、「基礎理学療法診断学演習」、「運動機能系理学療法診断学演習」、及び「神経機能系理学療法診断学演習」を2年次に開講しています。さらに、「内部機能系理学療法診断学演習」及び「高次脳機能評価学」を3年次に開講しています。理学療法治療学
「基礎運動療法」、「運動機能系理学療法治療学演習」、「神経機能系理学療法治療学演習Ⅰ」、「物理療法学」、及び「日常生活活動学」を2年次の必修科目としました。3年次の必修科目として、「脊髄疾患理学療法学演習」、「神経機能系理学療法治療学演習Ⅱ」、「内部機能系理学療法治療学演習」、「身体活動学」、「発達支援理学療法学」、「理学療法関連領域論」、「物理療法学演習」、「装具学」、「義肢学」、「スポーツ理学療法学」、「高齢者理学療法学演習」、及び「リハビリテーション栄養学」を開講しています。また、ICF、特に活動と参加に関する学びの機会を増やすため、「福祉機器論」、「作業療法理論」、「就労支援技術論」、及び「災害保健学」を選択科目として履修することを可能にしました。地域理学療法学
「地域理学療法学」、「地域リハビリテーション学」、及び「生活環境学」を必修科目とし、「国際保健学」を選択科目としました。臨床実習
2年次より「見学実習」を配置し、臨床理学療法の理解の促進に加え理学療法の社会的・医療的役割を教育します。さらに、3年次、4年次に配置する「評価学実習」、「地域理学療法実習」、「総合臨床実習Ⅰ」、「総合臨床実習Ⅱ」へと発展的に教育します。 -
専門基礎科目群は、『人体の構造と機能及び心身の発達』、『疾病と障害の成り立ち及び回復過程の促進』、『保健医療福祉とリハビリテーションの理念』の3つの区分で構成しています。専門分野の理解に必要な基礎的知識・技術を習得する科目を配置しました。
人体の構造と機能及び心身の発達
「運動器解剖学」、「臓器解剖学」、「解剖学演習」、「生理学Ⅰ」、「生理学Ⅱ」、「生理学実習」、「運動学」、「運動学実習」、「生化学」、「人間発達学」を必修科目とし、身体の仕組みや働きを系統立てて理解することを目指し、1~2年次に配置しました。さらに、「局所解剖学(言語・聴覚・発声・嚥下)」及び「生涯発達心理学」、「学習・認知心理学」、「心理測定法」、「行動科学とリハビリテーション」の心理学を基盤とする科目を選択科目として配置しました。疾病と障害の成り立ち及び
回復過程の促進リハビリテーションの対象として遭遇する機会の多い疾病や障害について、その予防と回復過程の促進を合わせて理解するために、「病理学」、「薬理学」、「公衆衛生学」、「臨床検査・画像診断学演習」、「臨床医学関連領域論」、「内科学」、「整形外科学」、「神経内科学」、「小児科学」、「精神医学Ⅰ」、「精神医学Ⅱ」、「リハビリテーション医学」、「救急・免疫・感染症学」、「栄養学」、「緩和医療学」を必修科目として配置しました。保健医療福祉と
リハビリテーションの理念医療を取り巻く社会構造や社会の中でのリハビリテーションの意味と役割を学ぶための科目、保健医療システムへの関心を促し問題意識をもって専門科目を学ぶことにつながる科目と多職種連携によるチーム医療での役割を意識するための科目を配置しました。1年次の「リハビリテーション概論」と「チーム医療とリハビリテーション」、2年次の「臨床心理学」、「社会福祉・地域サービス論」「医療統計学」、であり、これらはすべて必修科目として配置しました。 -
学部共通開講とし、ひとりの人間としての教養、現代社会の要請に対応できる教養、そして将来リハビリテーション職に就くものとしての幅広い教養を身につけることを目指した科目を設定しています。
医療専門職として必要なコミュニケーション能力の獲得、あふれる情報を整理できる人工知能やロボット、家族社会学、生活文化と医療などが履修できるように科目を設けています。
さらに、初年次において、大学における学びの基本姿勢とスキルの習得、及び専門への姿勢・態度とスキルの基礎を習得するとともに、複数の職種との「連携論」の理解を促し、将来チーム医療を行うことのできる資質を身につけるための『大学の学びの基盤』領域を設定しました。人と社会及び自然の理解
『人と社会及び自然の理解』の領域は、「心身の発達」、「思想及び表現」、「人間の生活及び社会の理解」、「自然の原理及び環境」の4区分で構成しています。①「心身の発達」
人間理解を深め豊かな人間性を養うために「心理学」、「教育学」、「教育心理学」を置き、作業療法学科では「心理学」と「教育学」を必修科目としました。また、健康スポーツ理論と概要を理解すること、及び運動の実践を通して心身の健全な発達を促し、運動能力の養成や健康的な生活を営むことを目的とした「健康スポーツ理論」、「健康スポーツ実技」をそれぞれ設定しました。
②「思想及び表現」
人の誕生から死までの間に起こりうる様々な倫理的問題について考え、命の大切さを認識し、医療人として身につけるべき倫理観を養うことを目的に「生命倫理」を専門教育と並行させてより深く理解できるように3年次での開講としました。また、社会生活を送るうえで必要となる基本的な知識と複合的な視点を身につけ豊かな人間性を涵養するための科目である「人間と宗教」、「芸術」を1年次に、「哲学」、「現代文学」を2年次の選択科目として配置しました。
③「人間の生活及び社会の理解」
現代社会を幅広い視野から理解する思考を養うため、「法学(日本国憲法を含む)」、「家族社会学」、「生活文化と医療」、「経済学」を選択科目として配置しました。これからの社会の変化に対応すべく「人工知能・ロボットと社会」は必修としました。また、建学の精神の中で唱えている「平和で公正な社会の発展」の意義を実践的に理解するための「人間関係・コミュニケーション論」を必修科目、「地域ボランティア活動論」を選択科目として設定しました。「人工知能・ロボットと社会」以外の科目は2年次の開講とし、対象となる環境の理解を深めることを狙っています。
④「自然の原理及び環境」
身近な環境から地球全体を見つめ、環境を守る・保護する意識を高めるために「環境学」を配置しました。また、本学における専門基礎・専門科目への円滑な導入を図るうえで必要となる自然科学に関する基礎的な知識の習得と科学的な見方や考え方を身につけるための科目として、「基礎生物学」、「生物学」、「基礎数学」、「基礎化学」、「化学」、「基礎物理学」、「物理学」の7科目を履修者の状況に応じて対応可能な科目として1年次に配置しました。さらに、「基礎統計学」については、将来コンピュータやAI など、データ分析の情報を取り扱うことが可能となるよう必修科目として配置しました。情報と言語の理解
『情報と言語の理解』領域は、「英語」、「初修外国語」、「情報」の3区分で構成しています。①「英語」
本学では国際交流に重きを置いています。そのため、社会人として備えておくべき素養としての語学能力の重要性や保健医療分野の国際化に鑑み、外国人とのコミュニケーション手段としての語学力の習得を目指しています。リハビリテーション学部においても、国際的なコミュニケーション手段のスタンダードである英語を重点科目とし、「英語リーディング」、「医療英語英会話」、「医療英語リーディング」を必修科目として設定しました。さらに、「英語会話」を選択科目として配置しました。②「初修外国語」
多文化理解を深めることを目的に、初修外国語としてアジアの「中国語」、及び「コリア語」の2言語、ヨーロッパから「ドイツ語」及び「ポルトガル語」の2言語をそれぞれ選択科目として配置しました。③「情報」
ロボットやAIテクノロジーなど、最新の知識や技術を活用した生活インフラを確保することはリハビリテーションにおいて重要です。その基本的な知識の習得のために「情報処理」を必修科目として設定しました。また、情報通信機器にあふれる現代社会を生きるために、情報通信技術を使う際の基本的なルールやモラルについて学び、自らの学習や研究、将来医療専門職として仕事に利用するための情報セキュリティの考え方を学ぶための科目として「情報リテラシー」、ビッグデータやAI、機械学習などを経て、様々な問題解決を行うデータサイエンスの基礎を学ぶ「データサイエンス入門」を選択科目として設置しました。先に述べた「人間の生活及び社会の理解」の「人工知能・ロボットと社会」と同様に、これら科目は1年次からの開講としました。大学の学びの基盤
リハビリテーション学部では、学部共通の初年次教育として、大学での学び方、学生生活の送り方など学びの基盤となる共通基盤科目「大学の学び入門」を置いています。同時に、専門への導入として「大学の学び-専門への誘い-」を配置し、大学での学びの基礎、専門に向かう姿勢・態度及び高度な知識を学ぶための基礎的なスキルを習得できるようにしました。
続いて、2年次にチーム医療の重要性を学ぶ「多職種理解と連携」を配置しました。現代の医療では職種が多様化し、連携が不可欠です。そのため連携の第一歩としては、自分の専門以外の職種の理解が重要です。この科目では複数の職種と連携論の理解を促し、将来チーム医療を行うことのできる基礎を育みます。
キャリア・就職Career Support
卒業生就職率
高い就職率を支える
サポート体制
- 就職に関する悩み・不安を解消キャリアサポートセンター
- 学科教員による個別指導
- 求人票の検索が可能WEBポータルシステム
- キャリア関連のイベント大学独自開催
就職・キャリア支援スケジュール※2019年予定
- 1年次
- 合同進路相談会、就職ガイダンス、就職対策講座
- 2年次
- 合同進路相談会、就職ガイダンス
- 3年次
- 合同進路相談会、就職ガイダンス、就職対策講座、みだしなみ講座
- 4年次
- 合同進路相談会、就職ガイダンス、就職対策講座、公務員対策講座