今回は看護学科2年次必修科目『治療援助学演習』を紹介します。
この演習では、基本的な治療・処置に伴う看護の援助(与薬管理、呼吸管理、検査・処置等の援助等)を安全かつ正確に行うために必要な知識・技術・態度を習得します。
この日は実際に病室で血液検査を受ける患者さんを想定し、静脈血採血の演習を行いました。
▼教員によるデモンストレーションを見て、採血の一連の流れや患者さんへの対応方法などを確認します。
▼採血に必要な物品を揃えたらベッドサイドに移動します。
▼演習は看護師役、患者役、観察者役の3人1組のグループで実施します。採血の前は患者役の氏名、生年月日、採血にあたって、医師から禁止にされていることがないか、採血で気分を悪くしたことはないかなど確認をします。安全で正確な採血を実施するために看護師役の学生は患者役の学生に声掛けをしながら確認している様子が見られました。
▼駆血帯(血管を浮き出させるためのチューブ)を患者役の腕に巻き、穿刺(針刺し)する部位を確認します。「アルコールのアレルギーがないか」再度確認し、いよいよ採血に移ります。実際の穿刺はシュミレーションモデルを使用します。学生は初めての採血ということもあり緊張している様子がうかがえました。
採血後は穿刺部位が止血できているか確認し、検査室へ戻ります。
このように一連の採血の流れをロールプレイ形式で実施し、観察者から良かった点や改善点をフィードバックしてもらうことで自身の課題に気づき、改善するための方法を考えていきます。
看護師は医療現場においては安全で正確な看護技術が求められます。一つひとつ確実に身に付けて看護学生として成長していきましょうね!