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理学療法学科

【理学療法学科】ドバイで活躍する理学療法士が来校し、本学教員とディスカッションを実施

この度、ドバイで理学療法士として活躍されているANNE,T先生が、本学理学療法学科を訪問されました。ANNE先生は、米国で理学療法士の資格を取得し、歩行分析で有名な「ランチョロス病院」での研修経験もある理学療法士です。現在はアラブ首長国連邦ドバイにて、リハビリテーションサービスを自主開業されています。

今回の来校は、世界理学療法連盟学会が東京で開催されたことをきっかけに、理学療法学科の木村朗教授との旧知のご縁で実現しました。ANNE先生から「ぜひ本学の様子を見学したい」とのご希望があり、来校が実現したものです。

当日は、理学療法学科の橋口講師と、神経系疾患をテーマにディスカッションを行いました。橋口講師の研究は、子どもの発達や成人の中枢神経疾患における筋肉の働きを評価・分析するもので、装具の研究も含まれています。この研究分野がANNE先生の関心と重なり、意見交換が行われました。

特に、脳に異常のある疾患群に対して表面筋電図を用いた評価法や治療法について、活発な議論が交わされました。意見を交換する中で、日本と海外の理学療法における違いや共通点も浮き彫りになりました。

橋口講師は、「診断名だけで治療を決めるのではなく、患者さん一人ひとりの背景や生活スタイルを踏まえた理学療法の重要性を改めて実感しました」と語り、日本の常識が海外では異なることもあると気づきを得られた様子でした。

今回の交流を通じて、教員同士の知見を深めるだけでなく、学生や卒業生に対しても、国際的な視野から理学療法を捉えるきっかけとなる貴重な学びを提供できるものとなりました。

木村朗教授は、「私自身も海外に行く機会があれば、現地の病院や大学、研究施設を見学させていただくなど、国際学会の参加を通じて知り合った理学療法士との交流機会をもつことの重要性を常に意識しております。」と語っています。

本学では、今後も国際的な視点を持った学びの機会を大切にしながら、理学療法士としての専門性と広い視野を養う教育を推進していきます。

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