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新型コロナウイルス変異株のP681R変異およびP681H変異を検出する PCR試薬(研究用試薬)の開発について

 本学・大学院 木村博一教授(60歳)とタカラバイオ株式会社の研究グループは、新型コロナウイルス変異株の一種であるデルタ株(注1)などにみられるP681R変異(注2)およびミュー株(注1)などに特徴的なP681H変異(注2)を同時に検出する試薬「Primer/Probe P681R/P681H(SARS-CoV-2)」(以下、本試薬)を共同研究にて開発しました。

 本試薬は、既に開発したアルファ株の検出キットと同様に、短時間でデルタ株やミュー株のような変異株を検出できます。

 本試薬は、既に発売した関連試薬とともに、各種変異株の推定や新型コロナウイルス感染の疫学調査・研究に役立つものと考えられます。

 

(注1)デルタ株、ミュー株などギリシャ文字を使用した変異株の呼称が、WHO(世界保健機構)より2021年5月31日に提唱されました(https://www.who.int/en/activities/tracking-SARS-CoV-2-variants/)。WHOでは、デルタ株は「懸念される変異株(Variants of Concern : VOC)」に、ミュー株は「注目すべき変異株(Variants of Interest : VOI)」に該当します(2021年10月28日時点)。

(注2)新型コロナウイルスのスパイクタンパク質の681番目のアミノ酸が、野生型ではプロリン(P)であるところ、アルギニン(R)またはヒスチジン(H)に変異したものです。

 

 

  • 関連サイト:タカラバイオ株式会社

https://ir.takara-bio.co.jp/ja/news_all/news_Release/newsr_21m1028Qwheusg348Yk.html

(2021年10月28日公表)

教員紹介ページ:木村博一教授

 

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